お知らせ ~禁忌叙情詩集【人外の瞳】~ 【吸血鬼】 お前は何を得た? この奔走、まるで海の果ての大陸を目指し、裸のままで何度も何度も沈みかけては泳ぐように。 流れていく水に、抗えもしないのに。 お前は何を見た? 濁り切った視界に映る写像、それが幻想か、現実かもわ... 2023.08.23 お知らせ短編禁忌叙情詩雑記
短編 RPGの苦悩 今日も世界を救う旅に出る。 前の世界から持って来た、数々の武器たちを背負って。 何度繰り返したかも解らない会話を、また、聞いて。 僕は口に出したくても、出せない声を――――いや、ひょっとすると、最初から“会話”を諦めているのかもしれない... 2023.04.17 短編
小説 煙草と銃口の煙は。 「銃なんか、握るな。刃なんて、むけるな」 そう言ってくれた人が居た。 もう、何年も前の話になるわけだが。 今日も今日とて、薄汚れた建物の影で、座ってふかす。 掃きだめのように、腐り荒み切ったこの町で。 ... 2022.03.26 小説短編
小説 真・蘆屋道満大内鏡(未完) 陰陽道。 それは、中国伝来の妖術を扱う者の道。 森羅万象は、陰と陽の要素によってできているという考えから発展した――東洋の占星魔術にして学問である。 西暦九百六十年代――平安の世。 かつて、陰陽道の極みに至った... 2022.02.22 小説短編
短編 醜き怪物 「もう、全てが厭になったのだ」 雨粒と血に濡れ、小国の城下町でそう語るかの者の身は、もはや人に非ず。 背中から蠢く黒き触手は、周囲の全ての生命を貫き、体液を絞りつくしていく。 知性と、優しさに溢れていた瞳は、空腹の猛獣... 2022.02.14 短編
デモニルスが語りし宿命 デモニルスの遺言書 古風の屋敷。 常に雨雲に閉ざされ、誰一人として介入を許さぬかのような雰囲気を醸し出すその館に、彼は居た。 彼の名は、デモニルス・クロウズ・シャルハルトル。 一時代の名として刻まれる程の、偉業を成し遂げた唯一の魔術師に... 2022.02.10 デモニルスが語りし宿命小説短編
デモニルスが語りし宿命 デモニルスの創世神話 デモニルス歴。 それは、真の人類最古の物語。 誰にも知られぬ、人類の原初の歴史の時代である。 幾度となく滅んでは再生を繰り返した各『世界』の祖。 今こそ語ろう、『世界』の記憶を。 虚無。 そこには、... 2022.02.07 デモニルスが語りし宿命短編設定
怪奇ノ夜話 ~新夜話式童謡~(new nursery rhyms ) 今夜、紹介するのはナーサリーライム。 即ち、童謡である。 今回は私が個人的に調べていく内、ほの暗さを感じたものを三つ取り上げる。 なお、訳は私の意訳と個人的解釈が含まれているので注意。 息の根止まったクッ... 2022.02.06 怪奇ノ夜話短編