禁忌叙情詩

お知らせ

~禁忌叙情詩集【人外の瞳】~

【吸血鬼】  お前は何を得た? この奔走、まるで海の果ての大陸を目指し、裸のままで何度も何度も沈みかけては泳ぐように。 流れていく水に、抗えもしないのに。  お前は何を見た? 濁り切った視界に映る写像、それが幻想か、現実かもわ...
禁忌叙情詩

唯一匹の悪魔の戯言 弐

【深海入水】 深海に沈む。ひたすらに冷たく、口からこぼれる呼吸の泡すら吞み込んでいく。深く、深く。暗く、暗く。私にもがくことを、許す事なく。浮力も心もとなく、痩躯を浮かばせるには足りない。視界も段々と、暗くなっていく。何も動かぬ、珊...
禁忌叙情詩

【唯一匹の悪魔の戯言】

いずれあらゆる生命達、ひいては、闇より出た光の導に従い続けし者たちは、闇へと回帰する。 ならば、闇へと戻らんとする事を何故善しとしないのだろうか。 甚だ、私には疑問。 しかし、光に照らされ...
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