gdonzy

お知らせ

~禁忌叙情詩集【人外の瞳】~

【吸血鬼】  お前は何を得た? この奔走、まるで海の果ての大陸を目指し、裸のままで何度も何度も沈みかけては泳ぐように。 流れていく水に、抗えもしないのに。  お前は何を見た? 濁り切った視界に映る写像、それが幻想か、現実かもわ...
天界

天使の階級について

天使。 それは高貴なる、物質的肉体無きもの。 聖人を時に祝福し、時に守護する――天に座する者達の総称である。 基本的には魔族と同様に、人間へと擬態している。 これは身分の高さを誇示する目的こそ同じだが、高位...
随想

七夕の歴史と由来 

 僕は、彼女に会うまでは遊びを知らないと呼ばれる程、真面目に家業をしてきたつもりだ。 けれど、はたを織る様の、美しい彼女が僕を、癒してくれた。 壊れかかった、人としての心が癒えていくような気がした。 生きる意味を、知った気がした。  ――...
Uncategorized

【ここでしか見られない裏話も! ~宣伝 現在連載中の作品について~】

 こんにちは、ろーぐです。 今回は、私が現在連載している作品について、ご紹介します。  1 【塵芥のジャガーノートは強欲にて】      あらすじ  デモニルス歴1911年、人外蔓延る世界――――そこには記憶を無くした魔...
小説

竜教 旧教戒書

 はじめに  旧教戒書とは、竜教のあらゆる教戒書の元となる教えの書かれた本である。 “主”と呼ばれる存在は竜人とも、また竜であるとも言われているが、そのどちらであるかも定かではない。 現代においては竜とは自然現象を擬獣化、竜人は竜教...
小説

禁忌神話伝とは

 禁忌神話伝とは  禁忌の力を得てしまった、あるいは内包していたものが引き出されてしまった、怪物達の孤独と悲哀、その行く末を描く物語である。  何故語られないのか その理由は、竜教の存在にある。 というのも、竜教教徒にこれらの怪物に...
短編

RPGの苦悩

 今日も世界を救う旅に出る。 前の世界から持って来た、数々の武器たちを背負って。 何度繰り返したかも解らない会話を、また、聞いて。 僕は口に出したくても、出せない声を――――いや、ひょっとすると、最初から“会話”を諦めているのかもしれない...
孤独なる魔王

孤独なる魔王 偽典 

 魔界。  そこは、異形の怪物――――魔族が蔓延る異世界。 かつて英雄を前に敗れ、倒れた者。 神々に挑戦し、反旗を翻さんとした者。  第二の生を享受する、彼らの安寧の地にして、戦場。 同時に、子を養う場でもある。 これは、起こり得た...
小説

第二章 第十四話  乖離

快が、ふとグリードの方を見つめると、空を見上げるグリードは暗鬱な表情を浮かべていた。 これまでに、無いような憂いを帯びた顔に、快は手を伸ばして言葉を投げかける。 「大丈夫?」 「何、少しばかり昔を思い出してな」 ...
謹賀新年

遅ればせながら

明けましておめでとうございます。 今年も、よろしくお願いいたします。 近頃、ノベルピアでの連載作に打ち込んでいたのと、度重なる不調で、ブログの更新が滞っていました。 今年も、何卒宜しくお願い致します。
小説

第二章 第十三話 生の意味

 走り抜けた先。  そこは、大都会。  港町を必死に駆け抜け、二人はやってきた。  遠くの海すら覆い囲う程の摩天楼群の、真っ只中へと。  もはや、最初から何事もなかったかのように日常の風景を照らし出していた。 ...
小説

幕間 破戒の頽廃教会

『怖かった』 『魔界の全てが蹂躙されていくあの光景が。  見知った連中の体が血しぶきをあげ、遺言に聞こえてくるのは叫び声。  止せばいいのにとでも言わんばかりの鮮血に濡れた顔は、憎らしくも歪むことは無い。  ただ冷...
小説

第二章 第十二話 結界 千回 戦闘 閃光

 重なった声は、快の声。  もう一つは、先程、戦闘が開始される前に一瞬快にとって聞き覚えのある声だった。  快が声の方角を見ると、そこにいたのは、白髪の青年。  教会の壁際に体をもたれかけ、白髪の青年は、口許から血を流し...
小説

第二章 第十一話 主よ

  声が響く。  凛として、低く。  教会の入り口、真上から。  快とグリードが教会の屋根を見上げると、そこには少女の姿があった。  少女は修道服に身を包み、屋根から下の風景全てを見下ろす。  ――大降りの短...
小説

第二章 第十話 怪 解 戒 廻 

 駆けていった先の、港町。  そこは、煌びやかに太陽に照らされた海の輝く、漁港であった。  漁港近くには、漁師と思しき鉢巻を巻いた男が船波止場近く、魚一杯になった投網を船から出している。  快が右を向けば、石作りの住宅が...
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第二章 第九話 バケノカワ 

あなたは、友人の皮を被った怪物が居たら――どうしますか?  冷たい、冷たくなった、冷たくなり続ける空間を破る。  後ろを向けば、かつての友の姿が痛々しく目に映り。  上を向けば、あの病院で見せた威圧に満ちた顔を浮...
小説

第二章 第八話 深淵は宿命を喚起せり

 誰も居ない道は、舞っていく風に不変の如く。  虫さえも眠り、草木は揺れず。  夜空に浮かんでいた月もその光を閉ざした夜道に、少年は走る。  何もかもを包み込む、怪しげな霧へ向かって。  視界が霧がかっていくにつれ...
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第二章 第七話 始まりの地

 快が目を覚ますと、仄暗い空間が広がっていた。  右隣を見れば、寝息を立て、安らかな表情で寝ている子供達の姿が映る。  鳴りやまぬ肋骨を、激しく叩き続ける心臓を抱え、背中に濡れた感触を背負うのはただ一人。  電気の消され...
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第二章 第六話 懺悔氷壊ノ先《アイスブレイヒト・アイズ》

  夕食を取り、子供達と一緒に空になった皿を洗い終え、寝床へと向かう快。  ちはに誘われるまま、居間の奥の扉を開けるとそこには既に子供達の人数分の布団とその隣に一際大きな布団が二つ敷かれていた。 「あなたは、オーナーさんと一緒...
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幕間 誰かが呟いた独白&第二章第五話 

 誰かが言っていた。  ボクは、失敗作だと。  思い出したくもない、憎い顔は忘れられなくて。  それでも、ボクは縋っていた。  守護神だと、謳われていたものに。  そして自分の、憧れていた存在達に。  ...
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第二章 第四話 家族

「おぉ、皆が帰ってきた」  ギルバルトは、快を奥へ連れて行こうとした瞬間に、後ろを向く。  急いで杖をつき、ドアを開けるとそれに釣られて快はドアの先へ向かう。  すると、そこにはバスがグループホームの前に止まっていた。 ...
禁忌の召喚者

第二章 第四話 家族

「おぉ、皆が帰ってきた」  ギルバルトは、快を奥へ連れて行こうとした瞬間に、後ろを向く。  急いで杖をつき、ドアを開けるとそれに釣られて快はドアの先へ向かう。  すると、そこにはバスがグループホームの前に止まっていた。 ...
小説

第二章 第三話 Dear……

  年甲斐が無い――とさえ思える、激昂ぶりだった。  唾を飛ばし、グリードに怒鳴る壮年の姿は先ほどまでの様子とはあまりにも変わり果てているもの。  大きく開かれた口は、快に不穏な煌めきを見せて。 (一瞬見えたのは八重歯?...
禁忌の召喚者

第二章 第二話 グループホーム

 グリードに、手を引かれ、快の目の前の景色は、一変する。 先程まで見ていた、大都会の路上とは全く違う、細い歩道。 広い道路がその歩道を圧迫せんかのように、敷かれていた。 手を引かれるままに、しばらく歩いていると、左方向に...
禁忌の召喚者

第二章 第一話 終焉の続き

  少年を囲む仲間たちの、歓声。 戦士達の埃と、血にまみれた体。 それを横目に、何事もなかったかのように、活動していく街並み。 その全てが、戦いの終焉を祝福する。 安堵と、希望に満ちた空間が――そこには広がっていた...
禁忌の召喚者

第二章 第零話 強襲者の来訪

 全てが、終焉を迎え。 僅かな硝煙の匂いだけが、戦いの終止符に打たれた痕跡として残る、摩天楼群。 遠くでは、少年が無邪気に、煤に塗れた頬を拭い――これまでの旅に道連れにしてきた仲間達と語らっている。 「良かったな」 ...
禁忌の召喚者

三十三話 昇る太陽、照らしゆく世界。

「貴様ら、わかっているのだろう。ワシの体を」  ジェネルズは快に向かって言う。  快は対して、歩みを進めて行った。 倒すべき者の戯言等、耳にしていないと言うかのように。 目の前で、快の歩みと共に修復を始めるガレキに...
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第三十二話 イノチ

 戦士たちは集った。 決戦の地、曇り空と業火に包まれた惨劇の街へ。  隻眼の、悪魔を連れた演奏者。 魔獣の王と、その傍らに居る紫電の副魔王が。  ――ガレキと硝煙に包まれて、その者は立っていた。 待ち構えてい...
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決戦ヘノ幕間 壱

 燃え広がる、戦火。 崩壊していく、日常の残骸。 叫び声が天に轟き、銃声もその者の前では霞と消える。 命乞いすら、届かない。  ガレキと、壊れた銃の山を踏み抜いて、それは周りを見渡す。 鋭い、緑の瞳で全てを。...
禁忌の召喚者

第三十一話 少年の叫び

 抱擁を交わしあう、人外二体を前に、快は微笑んでいた。 「良かった、ユンガさんも、キマイラさんも――家族に会えて」 その台詞にあるのは、安堵の吐息。 「にしてもこれから、どうするおつもりですか? ユンガ様も、キマイラ様も...
禁忌の召喚者

第三十話 森の中のwedding

鬱蒼と生い茂る森林。 獣道と形容すべき、荒々しく風に削られた、その地面に一行は座っていた。 「意外と、うまくまけたな」  棕は、たった一つの目を隣にいるアムドゥシアスに向ける。 対してアムドゥシアスは、両手を地面に...
禁忌の召喚者

第二十九話 生命讃歌

「何が、起こった?」  快の前で、グリードが起き上がる。 Fencer隊員が周囲で倒れている、白い床の上で。  周りを見渡すグリードの前で、目が開いたのを認識すると快は安堵の表情をたたえ、グリードの手を引く。 引っ...
禁忌の召喚者

第二十八話 神ハカタラズ

 相対し、互いの攻撃が交差する。 交差した両者――グリードとユンガの攻撃が、施設全体に衝撃を走らせていく。  その様は、呆然と眺める快にとってはまさしく風神と雷神の対峙を彷彿とさせてやまなかった。  ユンガの拳に纏わせた...
禁忌の召喚者

二十七話 紫電と漆黒

「手榴弾を放て!」 「だめです! 既に切れています!」  Fencer隊員の叫びと、キマイラの咆哮は基地を引き裂く。 基地にあった筈の先程までの静寂は、一瞬の来訪者を許したと共に裏切られていく。  Fencer隊員...
禁忌の召喚者

第二十六話 Who is Taboo summner

 散乱した、研究室。 脱走した獣を追いかけ返り討ちにあった者達の絶叫が、Fencer基地内の人々の耳に響いていた頃。 獣が封じられていた部屋に、隠れるかのようにたたずむ影があった。 グリードである。  グリードは、...
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宝石子供

子供は、宝石。 なぜかって? それはとても大事で、輝いているから――。 みんなは、知っています。 子供は、宝石だってことを。 宝石は、ぴかぴか輝いて、とても綺麗で。 子供は、知りません。 ...
小説

煙草と銃口の煙は。

「銃なんか、握るな。刃なんて、むけるな」  そう言ってくれた人が居た。 もう、何年も前の話になるわけだが。  今日も今日とて、薄汚れた建物の影で、座ってふかす。 掃きだめのように、腐り荒み切ったこの町で。  ...
小説

ヘルラジオ

 どこかで、聞いたことがあるだろう?  この世界には、常識では考えられないものが、ひそかに存在しているって。  これは、僕がそんなものに触れた時の話。  改めて、不思議なものが存在したのだなと思わざるを得ないものだ。 ...
禁忌の召喚者

第二十六話 Who is Taboo summner

 散乱した、研究室。 脱走した獣を追いかけ返り討ちにあった者達の絶叫が、Fencer基地内の人々の耳に響いていた頃。 獣が封じられていた部屋に、隠れるかのようにたたずむ影があった。 グリードである。  グリードは、...
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第二十五話 力

血に染められた、前足の主。 この世の者ならざる姿をした獣の瞳は、正面を見据えていた。 獣が吠えると、前足で床を蹴り突進する。 正面へ向かう、その眼に理性等無い様子だった。  腹を抑え、倒れた麓を抱えつつ快は獣を睨む...
禁忌の召喚者

禁忌の召喚者 第二十四話 暴

 開けられた扉の前に広がる、風景。 それは、軍事基地を彷彿とさせる空間だった。 巨大な建物の前の両脇には、攻撃ヘリが横二機ずつ一列に並んでおり、ヘリの後ろでは無数の装甲車が駐車されている。 ヘリには、青と灰色の迷彩が施さ...
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報告

この度、こちらでの本格活動の為ブログの更新頻度が、下がります。 具体的には、二日~三日の投稿頻度だったものを、一週間に一度としたいと思います。 なお、次の更新につきましては、再来週になるかと思われます。
お知らせ

報告

みなさん、おはようございます。 私はこの度、短編含む完結済みの作品を 上記にて掲載させていただくことにしました。 尚、未完及び連載中の作品は完結するまでこちらで投稿していこうと思います。 ...
小説

真・蘆屋道満大内鏡(未完)

 陰陽道。 それは、中国伝来の妖術を扱う者の道。 森羅万象は、陰と陽の要素によってできているという考えから発展した――東洋の占星魔術にして学問である。  西暦九百六十年代――平安の世。 かつて、陰陽道の極みに至った...
随想

随想 神秘的神性論

 超古代に秘められた存在は往々、常に強大にして雄大でなくてはならない。 完全なる超越者であり、傲り繁栄する天罰の権化でなければならない。 解明しつくされた世の理を、不条理なる神秘で答える者。 現代人類の科学技術や、書物に...
禁忌の召喚者

禁忌の召喚者番外編 天護町を訪れた者の手記

二〇二二年 某月某日 現在時刻午後一時  私は今日、世にも珍しい奇妙な県へ訪れる事になる。 正確に言えば、一つの県まるごとが町扱いになっている県だ。 奇妙な点というのは、それだけでなく――“日本地図に無い”というところに...
短編

醜き怪物

「もう、全てが厭になったのだ」  雨粒と血に濡れ、小国の城下町でそう語るかの者の身は、もはや人に非ず。 背中から蠢く黒き触手は、周囲の全ての生命を貫き、体液を絞りつくしていく。 知性と、優しさに溢れていた瞳は、空腹の猛獣...
デモニルスが語りし宿命

デモニルスの遺言書

 古風の屋敷。 常に雨雲に閉ざされ、誰一人として介入を許さぬかのような雰囲気を醸し出すその館に、彼は居た。  彼の名は、デモニルス・クロウズ・シャルハルトル。 一時代の名として刻まれる程の、偉業を成し遂げた唯一の魔術師に...
デモニルスが語りし宿命

デモニルスの創世神話

 デモニルス歴。 それは、真の人類最古の物語。 誰にも知られぬ、人類の原初の歴史の時代である。 幾度となく滅んでは再生を繰り返した各『世界』の祖。 今こそ語ろう、『世界』の記憶を。  虚無。 そこには、...
怪奇ノ夜話

~新夜話式童謡~(new nursery rhyms )

 今夜、紹介するのはナーサリーライム。 即ち、童謡である。 今回は私が個人的に調べていく内、ほの暗さを感じたものを三つ取り上げる。 なお、訳は私の意訳と個人的解釈が含まれているので注意。 息の根止まったクッ...
禁忌の召喚者

禁忌の召喚者第二十三話 Fencer

 車の両脇に広がるは、ありふれた日常風景の痕。 へし折れた信号機群を通り過ぎ、茶色がかった寂し気な道路を走る。 天護町の、一部に過ぎないはずの無残なる戦いの痕跡が―――ありありと窓から存在を主張していた。  しばらくして...
禁忌叙情詩

唯一匹の悪魔の戯言 弐

【深海入水】 深海に沈む。ひたすらに冷たく、口からこぼれる呼吸の泡すら吞み込んでいく。深く、深く。暗く、暗く。私にもがくことを、許す事なく。浮力も心もとなく、痩躯を浮かばせるには足りない。視界も段々と、暗くなっていく。何も動かぬ、珊...
お知らせ

お知らせ

 おはようございます。 本日より精神的不調と、体調不良の為約三日間程、ブログを休載させていただきます。 ゆっくりと、体と心を休ませ今後の活動の為、自分に休息を与えてやろうと思っておりましてこの報告を掲載した次第...
禁忌叙情詩

【唯一匹の悪魔の戯言】

いずれあらゆる生命達、ひいては、闇より出た光の導に従い続けし者たちは、闇へと回帰する。 ならば、闇へと戻らんとする事を何故善しとしないのだろうか。 甚だ、私には疑問。 しかし、光に照らされ...
怪奇ノ夜話

不可解なるヒサルキの真実一/二

 ≪とある保育園にて、モズのはやにえを彷彿とさせる動物の変死体が見つかった。≫  これはとある掲示板で書かれた、体験談の一部分である。 それに続くように、掲示板で酷似した怪事件、あるいは関連を思わせる体験談が語られていった。 ...
設定

”禁忌”の持つ”禁断”の力

禁忌属と呼ばれる、世の理全てからかけ離れた強大な力を持つ者達は、それぞれ”混沌の主”と呼ばれる脅威度、総合脅威度を誇っている。 故に、冥界・天界・魔界・地上界……………………あらゆる世界において、発生した時点で危険な存在として扱われ...
お知らせ

次回予告

次回は、濃密なる深淵を覗き見る―――真実の怪奇談をお届けします。 ぜひ、ご覧ください。 投稿日は、明日の夜になります。
怪奇ノ夜話

不思議な夢

 私は、夢を見た。  天から梯子を伝って、延々と降り続ける、そんな夢。 雲を抜け、光射す空を見渡す事無く、ひたすらに降りていく。 ふと周囲を見てみれば、雲の天井から落ちていく何者か達の姿が見える。 落ちていった先は...
お知らせ

お知らせ(一/11~13日の投稿休載と、これからの投稿頻度について)

皆さん、こんばんは。 いつも当WEBにごアクセスいただき誠に感謝の極み。 悪魔作家のろ~ぐです。 早速の本題ですが、今週予定していた小説の連載、投稿を三日の間、精神面及び体調のために一時休載しようと思います。 また...
孤独なる魔王

孤独なる魔王偽典≪イフ≫ 最終話 終曲

「跪け、雑種ども」  彼女の声に、反する者は誰一人として居らず。 彼女の名は、プエルラ・テネブリス。 たった一人の男を前に、敗北を喫し―――――復讐を果たした完全なる魔王である。 レクスを討ち、人間を滅ぼした、史上...
怪奇ノ夜話

闇からの追跡者

 これは去年の秋から始まった事だ。 私の正気がまだ保てている内に、これを書き記そうと思う。  私は当時、住宅街に建てた二階建ての一軒家に両親と共に住んでおり、持病の為にいわゆる引きこもり生活を送っていた。 患っていたもの...
お知らせ

~小説有償依頼、始めました~

この度、”ろ~ぐ夜話”は本日を以て小説の有償、受注依頼を始めます! 受付している内容としては、ずばり【依頼者様を主人公とした私の世界観での短編】をPDF形式で一作二〇〇〇~五〇〇〇文字程度で、一作三〇〇円で送信したいと思います。 ...
ある王宮錬金学術師の譫言

ある王宮錬金学術師の譫言 破転起

 破壊され目の前に散らばった短剣と、鎧。 硝子の破片に映る燃え尽きた街並みが、それまで生きていた世界の全て――それまで生きていた時代が、終わりを告げたことを報せる。 ガレキの山に潰れるは、その時代の象徴。 民に愛され、崇...
謹賀新年

祝 謹賀新年ト七十投稿ご挨拶御礼

皆さん、あけましておめでとうございます。 皆さんの抱負は、いかがなものでしょうか。 皆さんの新春からの、ますますのご隆盛と、抱負の達成を私ろーぐは心より願っております。 さて、私事ではありますが今回の記事をもって総投稿数...
禁忌の召喚者

禁忌の召喚者第二二話 Gun”s・Peace

 「車の中に入れ」  銃を構えた武装集団の隊員が、一行に向かって腕を振る。 快が武装集団の乗っていた車に目をやると、車の扉は開かれた。 車内は、バン型の車両というに相応しく――広々としており、座席はもはやソファーのように...
ある王宮錬金学術師の譫言

ある王宮錬金学術師の譫言 破転

僕の眼が覚めた時。 辺りは静寂に包まれていた。 多種多様に、様々な髪色と背丈の人々が皆祈りを捧げるかのように縮こまり、一瞬たりとも声を上げることなく。 ただ、屠殺を待ちわびる家畜の如く――民は虚ろな目をしばたた...
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