いずれあらゆる生命達、ひいては、闇より出た光の導に従い続けし者たちは、闇へと回帰する。
ならば、闇へと戻らんとする事を何故善しとしないのだろうか。
甚だ、私には疑問。
しかし、光に照らされているもの達に問い続けたとてそれが解消されることは永久に無いのだろう。
光に呪われ、闇からの解脱を模索する者達に、闇への休息と安寧を求める者の思想は理解し難く、賛美するもの、価値の違う両者が、受け入れる事はあり得る筈がないのだから。
知らないのだ、光こそが絶望と嘆く者達など。
確かにいるのだ、闇に希望を見出す者が。
堕ちる事も、救い。
光輝に在る事も、また救い。
悲しいかな。
哀しいかな。
虚しいかな。
否、感情に囚われる事程の愚行は無し。
全てを受容したうえで、我が道を往けば良い。
感情も、人々も、私を捕え束縛する理由にはならないのだ。
孕んだその世界を、侵害する権利など誰にも環境にさえもない。
私を貫き、果てに闇に戻るだけである。
命など、所詮はその程度のもの。
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