禁忌の召喚者 禁忌の召喚者 第???話 誰かが見た戯言 泡沫の夢を見る。 瞬きと共に消えゆきそうな、そんな望み。 いつからすれ違ったろうか。 誰にも知らぬ内に、滅びを望めば滅びずに。 生へ執着すれば、その執着の意味の全てを無へ還される。 嗚呼、儂の身に意志が無け... 2021.10.31 禁忌の召喚者
禁忌の召喚者 禁忌の召喚者 第一一話 the blue rose 突如として目の前に現れた悪魔。 周囲には逆十字型に磔にされた瀕死の怪物達。 床に溜まり、滴るは赤黒い液体と、悪魔が切り落とした二つの首。 シトリーは、爪を舐めてただ棕をじっと見つめる。 その眼は、獲物を見定める獣... 2021.10.27 禁忌の召喚者
禁忌の召喚者 禁忌の召喚者 第一〇話 怪奇満ち、思惑揃う。 寛大聖教と呼ばれる、宗教の信者に連れられるままに、一行は歩む。 心地よさげに、雲一つなく照らす青空に、似つかわしくない疑いの感情を――今まさに一行を先導する信者に向けて。 黙って、ただ黙って足を進めていく。 全身に力を... 2021.10.23 禁忌の召喚者
禁忌の召喚者 禁忌の召喚者 第九話 怪しきregion & 求め続けるanswer 午前九時。 風そよぐ青一色に染められた田んぼの前で、一行は二手に分かれる。 「んじゃ、そういう訳だからここからは別行動だ」 ソロムが快に告げると、快は頷いた。 「解った」 それを見て、ソロムは隣に立つユンガ... 2021.10.10 禁忌の召喚者
禁忌の召喚者 禁忌の召喚者 第八.五話ー黒幕ー 「魔界へ帰れ、最終警告だ」 夕暮れの斜陽に隠れる影の様に、ひれ伏す名も無き悪魔属へ爪を向ける者が居た。 彼の名は、ユンガ・テネブリス。 攫われた妻を探す道中、出会った暴徒と化した同胞の説得を試みている最中であった。 ... 2021.10.07 禁忌の召喚者
禁忌の召喚者 禁忌の召喚者 第八話 開幕のprelude 鳴らすは今宵のpurpose 何の変哲もない、民家にあがり、快とその仲間たちはちゃぶ台を挟んで会合する。 それは、真夜中のことであった。 重々し気に話すソロムの表情には、事の重大さがおもむろに現れていた。 「天使と悪魔…………両方の力を持ってるって... 2021.10.06 禁忌の召喚者
禁忌の召喚者 禁忌の召喚者 第七話 何故 i be fighter? 歩みゆく next stages (ここは、どこだ…………?) 目を覚ました先には、非現実的な風景が広がっていた。 快の前に広がる、荒廃した風景。 殺伐とした景色に敷かれるは、枯れ果てた大地。 その上には曇天が広がり、陽の温もりは一切なかった。 ... 2021.10.01 禁忌の召喚者