孤独なる魔王 孤独なる魔王 Lucifer編 第二部 堕ちる明星、嘆く空 不服そうに、互いから目を背ける階級の高い天使が二人。 天界の酒場で、互いに離れた席で酒を飲むルシファーとサタナエル。 ルシファーは、酒場のテーブル席でミカエルの隣に座り談笑しつつ酒を交わしていた。 「るしふぁーさまぁ、... 2021.08.31 孤独なる魔王小説
孤独なる魔王 孤独なる魔王 Lucifer編 明星は高く在り 天界。 そこは、清き生命達の楽園。 聖なる場所。 天使たちが歌い、純白の、雲の様な美しい大地には花が咲き誇りそこに生きる生き物たちは天使たちの喜びの歌に旋律を奏でる。 「聞くのだ、我が愛すべき子供たちよ」 ... 2021.08.29 孤独なる魔王小説
孤独なる魔王 ー孤独なる魔王ー最終話ー交響ー 戦を終わらせ、プエルラは各種族から恐れられた。 だが、それと同時に希望の象徴となっていた。 敗北宣言の後の、反抗する本気の魔王を含む全員を前に傷一つつけずに力でねじ伏せたからである。 レクスを超える脅威として。 ... 2021.08.26 孤独なる魔王小説
孤独なる魔王 ー孤独なる魔王ー二一話ー終末ー 魔王達の進軍により、人類の楽園たる大国は、地獄へと変わっていく。 三大都市の内の、最後の一つ__ブロード王国最北端に位置する通称【魔術の園】が、大悪魔によって蹂躙されていた。 振る雪の、美しい町。 魔術の園に暮らす人々... 2021.08.24 孤独なる魔王小説
孤独なる魔王 ー孤独なる魔王ー第二〇話ー魔王ー 魔界は、種族の境無くあらゆる魔族で賑わっていた。 悪魔属魔王城の城下町の大広間は、魔界の中でも特に魔族が集まっていた。 そこには__真ん中に巨大な魔法陣が展開されており注目を浴びていた。 その魔法陣を通し、魔王達は人... 2021.08.22 孤独なる魔王小説
孤独なる魔王 ー孤独なる魔王第一九.五話ー笑顔ー 澄み渡る青空に交じる、草木と大地の匂い。周りを見渡せば、柵の先に居る牛や馬、家畜とそれの世話をする頭にバンダナを巻いた人達が見える。のどかで、どこか狭くもぬくもりに満ちた穏やかな農村。そんな村に、人一倍力自慢の子供が居た。赤髪で、乱暴者な... 2021.08.15 孤独なる魔王小説
孤独なる魔王 ー孤独なる魔王第一九話ー転生ー 叢雲に閉ざされた空。 周囲から漂うは雨の湿った匂いに交じる仄かな血の匂い。 そこは、吸血鬼属の魔王が領域。 魔界の一端、ドラキュラ城である。 城の中の二階の部屋には、真っ赤なカーペットの上に置かれた豪華な造形の椅... 2021.08.13 孤独なる魔王小説
孤独なる魔王 ー孤独なる魔王一八話ー再起ー 吸血鬼属は、人間への擬態に優れた一族である。 故に、かつての人間との戦争では財力などの水面下の戦力を奪うことによって魔王に貢献していた。 「愛おしくも哀しき同胞達よ__反撃の刻だ」 逢魔が時を示す空を、黒煙の如き軍勢で覆... 2021.08.08 孤独なる魔王小説
設定 魔族について 魔族。それは人知を超えた力を持つ魔界に存在する生物の総称である。その多くは、地上に棲む全生物を凌駕する膨大な魔力と身体能力を保有しており、不老不死で、最底辺悪魔属であるインプですらも岩を砕くほどの力を持っている。また、魔族にはそれぞれ様々... 2021.08.04 設定魔界
孤独なる魔王 ー孤独なる魔王一七.五話ー勇者ー 名もなき村で育ったとは思われぬであろう天を穿つ程の得体。 雷を宿したが如く、鋭い眼。 鮮血を浴び続け染められたとさえ思わせる、深紅に燃える長き毛髪。 怪力無双にして、歴戦不敗。 彼の者に敵は無し。 魔族を組... 2021.08.03 孤独なる魔王小説