魔族の階級、爵位

小説

魔族の階級、爵位は基本”総合脅威度”と魔界への生息期間によって決められる。

上位であればあるほどに魔王選挙戦で戦闘力的にも、名声的にも他の魔族からの支持を集めやすく、優位に立てる。

また、昇格される条件として主に二つあり、一つは選挙戦にて自身より階級の高い魔族を倒した場合において各種族の現魔王より昇格を認定される。

なお、実質最上級の魔族の階級たる”ダーク”を倒した場合は、ダークの階級を授かることとなりこれは魔族として魔王の器に相応しい魔族ということを意味し、
この場合にのみダークへの昇格が許される。

そして二つ目は魔界の社会において多大な功績を持った場合である。

地球(人間界)の一〇倍の面積を持つ広大な魔界では、異種間での接触が絶えない。

故に、一部無秩序に等しい魔界に住むもの達にとって社会の秩序がもたらされる事柄や魔術、兵器等を開発した魔族が居れば
”名誉昇格”として扱われ、その種族の魔王から認定されることとなる。

そして、戦争で武功を挙げてもそれは同様に認められる。

この方法の場合、一つの功績につき一段階の昇格となるため科学者や魔術師、魔族の貴族が日々功績を残さんと表舞台では秘密裏に”何か”を隠し持っている事が多い。

階級と爵位の違いは、その魔族の来歴と血統、総合脅威度を重ねて先天的に認められるの権力を現したのが爵位なのに対し、
階級は総合脅威度と武功によって後天的に魔王によって与えられる位である。

爵位は貴族としての名を基準に上がってゆき、グランドデュークが最高位となる。
階級は武勲を基準として挙がって行き、元帥が最高位となる。

魔族の兵士は、階級と爵位を同時に持っている事が多く【~帝国軍軍曹にして、バロネット】という呼ばれ方をされる。

また、爵位のみの魔族も一定数おり、その場合は民衆から戦を経験したことのないただの金持ちのボンボンという扱いをされている。

そして、位が同格であった場合には、どちらか高い方の階級か爵位に従ってその魔族に従うことになる。(戦時中は階級を優先し権力を行使でき、平時の場合においては爵位と爵位の数によって従わせることが可能)

例えば、爵位が同じ魔族と居合わせたとしても階級が兵長と曹長であった場合、兵長は曹長の意思に従わなければならない。

魔族の爵位と階級はその魔族の強さ、様々な技能のポテンシャル、地位を表す物。

すなわち、それが魔族にとって全てと言っても過言では無い。

因みに、階級と爵位はそれぞれ魔王が力を分け与えることによりはじめて与えられ、昇格するにつれ初めに与えられた分の力に上乗せされていく。

力とは、魔力・肉体的なエネルギー・知識・知恵を含めておりこれらが与えられる量は、魔王のさじ加減によって決まり、
多ければ多い程、その魔族は階級や爵位関係なく、その魔族単体に期待を寄せている証だと言われている。

したがって、階級、爵位が高ければ高い程単純に強く、強くなっていくこととなる。

爵位、階級に”ダーク”が存在しているがこれはダーク(魔王の器)であるということ自体が最上級の階級にして、最上級の爵位ということを表している。

そして、爵位も同様に、二つ以上持つことができる。

権力の順は以下の通りとなる。なお、階級は軍・戦時中でのみ権力を行使できる権威であるため貴族からは重要視されていない傾向にある。
 

爵位

原初の魔界時代に設けられた魔族の力の序列。かつては単純な力と名前で決まっていた。

ダーク(魔王の器) 呼称 ダーク・○○ 主な権限 絶対的な同種族への支配・征服・他種族への侵攻・自国の所有 責務 可能な限り支配を維持させる事・自身の国を繫栄させる事・秩序を守護する事

偉大なる卿(グランド・デューク) 呼称 グレイス・○○ 主な権限 グランドデューク以下の同種族への絶対的支配・他公国への侵攻・魔王の支配地内での公国保有権 責務 魔王への納税(貴族は基本毎年納税を課せられる)・魔王の防衛

貴き卿(デューク) 呼称  デューク・○○ 主な権限 デューク以下の同種族への絶対的支配・自地方の所有権・地方への侵攻 責務 魔王への納税・魔王の防衛

辺境の卿(マルグラーフ) 呼称 (出身地名)フォン・○○ 主な権限 マルグラーフ以下の同種族への絶対的支配・領土の所有権・他領土の侵攻 責務 魔王への納税・防衛・自軍の牽引

宮中の卿(プファルツ) 呼称 ○○伯 主な権限 プファルツ以下の同種族への絶対的支配・領土の所有権 責務 納税・貴族の監視・政務の処理(内容は魔王によりけり。ほぼ機能しないことも)

卿に仕える卿(バイカウント)呼称 ロード・○○ 主な権限 バイカウント以下の同種族への絶対的支配 責務 プファルツから任された城や都市の管理・行政の官僚(仕えるプファルツによりけり)

爵(バロン) 呼称 ○○・バロン 主な権限 バロン以下の同種族への絶対的支配 責務 血統の起源、職業によりけり

バロネット 呼称 ○○卿 主な権限 バロネット以下の同種族への絶対命令 責務 特になし。故に最も安定した爵位とされる。

騎士 呼称 ○○卿 責務 貴族の守衛

小姓 呼称 呼び捨て 責務 騎士以上の貴族の身の回りの世話。雑用係(なお、選ばれるのは大抵種族問わず美少女か美少年である)

階級

軍を運営する国において設けられた兵士たちの序列。とある悪魔属魔王が敵対悪魔属の王国に攻め入る際に必要な概念として比較的最近に設けたとされる。
また、階級が大きければ大きい程巨大な軍隊への指揮が可能。()の中はその所属頭数と小姓の判定。


ダーク(魔王の器) 絶対的存在。 

総軍(六〇万以上~∞)軍団(五〇万~六〇万)司令官
元帥 元帥以下の同種族への絶対的支配 

大将 大将以下の同種族への絶対的支配

中将 中将以下の同種族への絶対的支配

少将 少将以下の同種族への絶対的支配
―――――
旅団(一〇万~二〇万以上)大隊(二万~三万以上)司令官
大佐 大佐以下の同種族への絶対的支配

中佐 中佐以下の同種族への絶対的支配
―――――
連隊(五千~五万以上)中隊(六〇〇~二五〇〇以上)司令官
司令官

少佐 少佐以下の同種族への絶対的支配

大尉 大尉以下の同種族への絶対的支配
―――――
小隊(六〇〇~二五〇〇)司令官
中尉 中尉以下の同種族への絶対的支配

少尉 少尉以下の同種族への絶対的支配

推尉 推尉以下の同種族への絶対的支配

曹長 曹長以下の同種族への絶対的支配

軍曹 軍曹以下の同種族への絶対的支配(分隊の司令官も兼ねる)
―――――
分隊(八〇~一二〇)司令官
伍長 伍長以下の同種族への絶対的支配

兵長 兵長以下の同種族への絶対的支配
―――――
班(四~六〇)組(一~一〇)司令官
上等兵 上等兵以下の同種族への絶対的支配

一等兵 一等兵以下の同種族への絶対的支配

二等兵 最下級。ただし緊急時(災害、戦時中など)においてのみ爵位のない魔族に対しては命令権が発動できるが、命令権の発動には自身の所属する隊の最上位階級魔族の指示及び許可が必要。

因みに、各階級爵位がデューク、大将などに昇進した場合栄誉賞として魔界国宝と認定されている職人魔族に特注の骨董品や肖像画、装備一式、弓などを作らせることができる。

グランドデューク、元帥はその時代の現魔王の所有する品が直々に贈呈される。

また贈呈品は、昇進者本人が指定できる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました