魔族について

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魔族。

それは人知を超えた力を持つ魔界に存在する生物の総称である。

その多くは、地上に棲む全生物を凌駕する膨大な魔力と身体能力を保有しており、不老不死で、最底辺悪魔属であるインプですらも岩を砕くほどの力を持っている。

また、魔族にはそれぞれ様々な種族に分かれており、いずれも人間と同様に別々の文化と秩序の元で生活を営んでいる。

それが可能なのも、魔界の広大さと、階級制度による強さの序列によるところが大きい。

そして、階級が高く、総合脅威度の高い魔族は人間への擬態ができ、これは”人間への嘲笑と絶対的な余裕”という意味合いがあり、擬態ができる事が上級魔族としてのステータスとなっている。

なお、その姿をとっている間は本来の力の一〇分の一程度の力しか出せないため、本気で戦闘を行う場合は本来の姿で戦うこととなるが、余裕を失っていることと同義に受け取られるため、
滅多に上級魔族______魔王の器ともあればなおのことその姿を見せる事は無い。

それらの起源は、とある竜の争いによって誕生した空間、”原初の魔界”に封じ込められた魔王の器達である。

また、その魔族の個体の力によって瞳の色が変わるのも特徴である。

紅が魔王の器であることが多く、紫・漆黒・灰色が上級魔族か、上級魔族になりえる魔力と実力を持っているとされ緑は極めて稀で、血族を滅ぼす忌み子か天才肌だと言われている。

悪魔属______……最も数の多い魔族で、それ故に魔族の中で唯一間引きとして同属での殺し合いが認められていた。
他魔族よりも基本多くは魔術を扱うことに長けている者が多く、そのため魔力量が多い。
同属の魔王を崇拝し、絶対的な存在として従う傾向にある。町を作り、家の中に住まい商いを営んだりと人間に近い文化を持つ。
肉食性で、空腹であれば他種族を襲いその肉を喰らっている。しかし稀に雑食な個体が生まれる事もある。
また、召喚魔法と契約魔法を用いることで魔族の中でも最も簡単に従えることのできる種族としても有名である。
しかし、悪魔と魔術師の魔力によっては召喚した魔術師が悪魔によって何らかの害を被る事がある。
だが、それでも簡単に契約ができるのを理由に古今東西あらゆる魔術師が召喚を試みている。
そして、実力ある悪魔は魔神と称される事が多い。
該当種族……ルシファー ベリアル ベルゼブブ アスモダイ バイモン パズズ アヴァドン……ect(ダーク)テネブリス家(グランドデューク)

魔獣属______……二番目に数の多い魔族。森林地帯に生息している種が多く、その一部は海や空にも生息域を伸ばしている。
魔王の存在を重んじる他種族に比べて、己の実力だけを信じる純粋な弱肉強食の価値観で動いている。
その為、常に格関係なく他の種へ戦いを挑んでは、戦いを繰り広げる者が多い。
また魔獣属の魔王は、他種族と違い建造物としての魔王城は持たず、”プライド”と呼ばれる魔王専用の縄張りの中心地に置く巣に棲んでいる。
”孤独なる魔王”本編中のキマイラの場合、悪魔属の魔王城に近い森林地帯一帯を縄張りとしていた為プライドもそこにあったと考えていい。
食性は、魔獣属の種によってさまざまで、草食、肉食、雑食など多岐にわたる。
基本肉体派で、魔力よりも圧倒的な身体能力と力によって自身を守り、力を示してきた。
該当種族……キマイラ ケルベロス ベヒモス アンズー フェニックス ケルピー ワーウルフ……ect(ダーク)アトブ族(小姓、上等兵)”捕食者”(魔王の管轄外の為階級無し)

亜竜属______……原初の魔界において、全ての魔族を統べる”原初の魔王”となれるだけの実力を有していたにも関わらず原初の魔王の座は他種族に譲ったという逸話が伝えられている、未だ謎の多い種族。
人間界にて、大陸の守護神として奉られ、崇められている”竜”に最も近くも、竜に及ばないいわば劣化量産型の竜である。
亜竜属は魔獣属並みの力を有し、悪魔属の如く膨大な魔力、吸血鬼属に並ぶ高い知能、それらを兼ね備えながらもその皮膚は鱗に覆われており生半可な刃や炎では一切傷つかない者が多い。
また、性格は総じて武人肌で、堅物な個体が多くあまり彼らは口から多くを語らない。
そして、その強さ故魔王選挙戦では毎回魔王が交代されることが多い。
食性は基本肉食である。
該当種族……リザードマン ドラゴン ムシュフシュ タラスク ヒドラ ヤマタノオロチ リヴァイアサン……ect(ダーク) リザードマン(騎士)

吸血鬼属______……原初時代以降に存在が確立された種族。低級の吸血鬼であれば日の光によって皮膚が焼け焦げるためまともに人間界では活動ができない。
しかし、元は人間であり、その起源はある男が国を守るために魔族の力を欲し、自ら魔族となり同属を集めたのが始まりだという。
今は魔族だったとしても、かつては人間の身であった為人間を特に嫌う魔族からは煙たがられている。
魔族としては変幻自在にして、怪力無双、神出鬼没。
人間としては耽美にして、高貴な貴族そのものにしか見えない程の擬態能力を持ち、それを他種族から利用あるいは自身らから積極的に利用することが多い。
独自の文明、文化を持っている事で有名であり、その生活はかつての人間時代の名残とでも言わんばかりに魔族として異質であり、人間のそれに近い。
吸血鬼 という名が示す通り彼らの食性は血液……それも人間の血液である。
特に好まれているのは、若い処女の血液だという。
そして、吸血鬼属は自身が愛した者の血液をすすれば人間となってしまうという特性を持っている。
その特性を知らずに悲劇を生んだ者も、喜びを手にした者もいるという。
因みに数字に強い個体が多いので総じて知能が高いのではないかと評判である。
該当種族…… ドラキュラ ラーミア ストリゴイイ モロイ……ect(ダーク)

亜人属______……所謂”鬼”や”巨人”と呼ばれる事の多い、人間に近くも全く違う種族である。
魔力も身体能力も生命力も全てに置いて魔族として平凡な能力をしている個体が多く、人間への擬態も吸血鬼属ほど美しくも似てもいない為全くもって秀でた部分が無い。
しかし、これといった弱点が無いため利用されやすい。
食性は種族や個体によってさまざまである為ひとくくりにすることができない。
また様々な種族に交じって生活を営んでいるため、亜人によって多様な考えかたの違いがみられる。
自然を重んじ、他種族との友好を望んでいる者が多く、他種族からはお人好しな種族だと見られている為好かれている傾向にある。
孤独なる魔王にて登場したミノタウロスが他種族の魔王と共に現れたのもこの影響があると言っていいだろう。
該当種族……ケンタウロス ミノタウロス ハーピー グール……ect(ダーク)

幽属______……魂や、肉体を持たない魔族。
肉体が滅んだ者であることが多いため、肉体が消滅しては甦る事のできない魔族の中では実質不死身に最も近い種族でもある。
主に煙を食べており、その特性から妖精属としばし同一視されることがある。
該当種族……ペイルライダー ウィルオウィスプ ジャックオランタン バンシー……ect(ダーク)

妖精属______……自然を扱う事が得意な傾向にある種族。
基本的に温厚で、総合脅威度もそれほど高くなく、それ故に他種族と比較すると争いごとに対して消極的な姿勢を取っている。
そして、独自の植物育成の魔術を扱う事でも知られており、魔界の環境が荒れていようとも植物が枯れる事が無いのは妖精属の成せる業といえる。
また、植物育成魔術と独自の物品作成の技術を利用し、家具や武器に至るまで精巧な品々を作り他種族に提供する事で生計を立てている職人として生きている者も多い。
自然の豊かな環境を好み、多くは魔獣属と共生し、魔獣属に自身らの住処を守ってもらう代わりに魔獣属の巣周辺の草木を生育させるという関係となっている。
魔王選挙戦では、唯一争いではなく”作品品評会”を開催し芸術作品や武器防具、育成した植物の美しさと実用性で魔王を決める。
該当種族______……エルフ ドワーフ トロル シルフ ピクシー……ect(ダーク)

海人属______……独自の文化を形成している、マーマン、マーメイドなどの水棲亜人属とは似て非なる者達。
深海に生息しているため、基本他種族と会うことがない為他種族を見かけ次第攻撃する傾向にある。
捕食者 と呼ばれる大型魔獣を神聖視している。

禁忌族______……本来の種族の特徴から大きく逸脱し、進化した謎多き存在。能力、階級、確認された時代もそれぞれバラバラで、一説では突然変異した魔族がなると言われている。
しかし、このカテゴリに含まれるものは魔族という扱いであるべきかすら怪しく、種族さえ違う為分類される種の傾向が特定できない。
ただ一つの共通の特徴として、魔王はおろか竜さえもはるかに超える魔力や力を有しており、ありとあらゆる種族から恐れられている。
竜という人間界の守護神、魔王という圧倒的な魔界の支配者、それらを凌駕しながらも果てなく成長し続ける”存在してはいけない””触れてはならない”者達の総称である。
該当者______……九体確認されている(現在特定不可能)






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